LTOドライブで全部残してきましたが、さすがに残しすぎ。あとテープドライブの不調に弱いので困る。HDDがかなり安いのでテープから移行したいけど、おっとその前に、そもそも全部、ずーっと残さないとダメなのか?という話です。
「増刷ガンガンくるでしょ! 残さないわけないよ」とか、そういう仕事、案件別の話じゃありません。入稿データ、レイアウトデータや面付け用データ、それぞれ賞味期限はあるでしょうと。データの種類別の話ですな。あと、残す目的とか?
▼増刷来るんじゃね?
そのまま作業領域に残しといても良いんですけど、普通はどっか逃しますな。もしくはとりあえずバックアップ取る。
DTPデータのバージョン管理ってどないしてますかね、そういう話はあんまし見ませんけども。
【高い】破損や物理劣化に強いメディアに複数コピー
【安い】適当なDVDやHDDにコピー、壊れたら諦める
【短い】保管期間を決めて、過ぎたらさっさと消してメディアを流用
【長い】一定期間で新しいメディアへコピーして、複製を増やす
▼サーバやNAS、ストレージがぶっ壊れて仕事が止まるとまずい対策
同環境を提供するサーバやストレージをもう1台用意。電源切って寝かしておくか、深夜に起こして同期するかはお値段次第。
復旧や交換までの時間稼ぎが出来ればいい、という考え方もありますし、トラブル時に迷ってさらなる事故を招きたくない、という考え方もあります。
【高い】運用してるサーバやNASをもう1セット用意して日々同期。1時間仕事が止まったら幾ら飛んでくと思とんねん!
【安い】MacやWindowsに外付けHDDをぶっさして、日々の定期な同期バックアップ。止まったら、その場しのぎの時間稼ぎができりゃ後はなんとかなるでしょ
【短い】前日のだけ残しておく。つまり前日夜のサーバやNASの状況
【長い】前日、2日前、1週間、1ヶ月といった区切りで残して、それを更新。間隔の違うバックアップを作っとく
▼作業中にうっかり消しちゃったよ/上書きしちゃったよ対策
巻き戻すための仕組みが必要ね。バックアップソフトの設定や、ディスクの容量次第。どのファイルが最新のものか分からないとマズいので、簡単シンプルなものが良いっすね。
どれくらい巻き戻せればいいのかはざっくりで。「あと1日長くしておけば……!」とか考え始めると心を病みます多分。
【高い】サーバやエンタープライズ系のバックアップソフトを使って、日々の増分をずっと残す。ソフトの値段はピンきり。ドライブとそのメディア代も要ります。テープドライブは予備あったほうが安心ですよ
【安い】フリーや低価格のバックアップソフト。仕事が止まってる時間(深夜や早朝とか?)にデータを同期させとく。次の日の日中は、前の日に巻き戻せます。 もう2〜3日ほしい? 安いソフトはバージョン数の制限(何回取って置けるか)がありますから注意
【短い】決めた期間だけ残してく。昨日だけ、1週間だけ、1ヶ月だけ
【長い】ずーっと記録しつづける。バックアップのカタログやインデックスは1年ぐらいで区切っとくと、期間でソートする手間も省けるし、カタログが壊れることもあるのでそういう保険にも
▼在版データを溜めたHDDやDVDがすっとんだ場合の保険
仕事が終わったらDVDやHDDに移して、ファイルサーバからは消しちゃうわけですが、移した先のメディアがすっとんだらどうすんだ的な。物理でも論理でも壊れる可能性はありますから。
【高い】うっかり消しちゃったよ対策と同じく増分をテープやディスクにずっと残しておいて、メディアが壊れたら、ファイルリストから逆算して引き出す。チェンジャーや多連装ケースだと便利です
【安い】メディアへ移すときに、2台同じものを作る。1〜2年毎にメディアを移す(元は残す)
【短い】顧客、発注元にデータを返す。管理できるかどうかは知ったこっちゃありません
【長い】メディアは書き換えず、張り紙なりケースなりで保管し続けます
▼担当者の心を穏やかにするおまじない
データが破損や喪失した場合の責任の所在を考えると、誰もやりたくないし、そもそも感あります。
できれば毎日記録してずっとデータを残すタイプの体制にすると良いんですが、そのへんはなんとも。データを残したからといって仕事が取れる、増刷がかかる時代でもないので。
あとね、このデータは担当者が変わるとたぶん無駄になる(システムがわからなかったり、気にしない人に変わったり)ので、そのへんもソロバンをはじいとかないと。
残すデータを決めとかないと、後で泣きを見るような気がしないでもないです。保険を切るって、それなりに気持ち悪い。
製版や印刷会社なら、DTPデータじゃなく面付用のEPSやPDF、面付けたPDFやPSをだけ残しておけばいいような気もします。
増刷時の奥付くらい、どうとでもなるでしょう実際。電子配信で使うにしても、DTPデータから弄ることは…んー、フォント変えるとか、電子配信で使う契約をしてないタレントの写真を変えるとか? レイアウトソフトに配置して、上から画像なりベタなり貼り直せばええですやん。
DTPデータ残したほうがいいのは、エロ写真集な合本や、料理本を切って貼って流用しまくる版元ぐらいかな…結構多いな…ウウウ
■SOHOやデザイナー
・とりあえず作業用PC自体の予備を用意
・納品したら作業用データも含めてまるごとDVDや保存用HDD
・クラウドバックアップ(Acronisとか)を契約して、寝てるときにバックアップする
・Time Machineやdropbox、boxなんかでバージョン管理しとくのもいいかも。
■〜10名程度の編プロ
・掃除係的な感じでデータの移動や掃除役をたてる
・納品したら外付けのHDDにつっこむ
・できるかぎりNASやファイルサーバでのファイル管理が良いけど、好きに作る(話を聞かない)やつが多いなら、作業PCにバックアップソフトを突っ込んで自動バックアップをやらせる
・ファイルを残す云々より、どのファイルが最新か、要るファイル、不要なフォルダが区別できるよう徹底するほうが重要かも
■〜30名程度の製版現場
・データ整頓担当を複数決める。ただし、権限を並列にすると動かないので、メイン+予備のほうがいいかもしれない
・作業ミスが発生すること前提で、どのデータを、いつまで残すか決める
・出来る限りバックアップや複製は自動化し、動作チェックやメディア交換程度に留める
・データの復旧や検索を手軽にするか、手続きが必要なのかは会社の方針として決めておく
・データが有っても無くても仕事がくるとは限らない、ぐらいの気分にしておく
※たぶんこのあたりが一番データ残してんじゃないでしょうか。仕事量的に。
■〜100人以上
・社内SEにぶん投げるけど、ユーザが素人だ的な徹底は必要よ
・出来る限り自動化する。バックアップも、リストアや検索も
・同環境のサーバやNASを用意するなら、ネットワーク周り(スイッチとか)も予備が必要だと思います
・機械的に、何年間保管するか決めておく。マジでコストが増えてくから。
・データ量も相当なレベルだと思うので、なにかあっても物理媒体をスキャンして対応するぐらいの気分で居る
・出来上がったデータは全部返すか、保管するなら保管料もらうね?って交渉しとくべき
・うかつなSIerに投げると数千万から億の提案を受けるので、先にきっちり予算組みしておくこと